首をかしげる犬 

 

「本と犬のブログ」というわりに、犬がまだ登場していないので、とりあえずわたしの好きな「犬関係」の本をご紹介。

 

犬に言いたいたくさんのこと

 

犬に言いたいたくさんのこと:親愛なる君ともっと仲良くなる73の方法

監修:中村多恵 池田書店

 

 わんこオーナーなら、「あるある」と思わず頷いてしまう、そんな犬の習慣が満載の一冊です。

「爐瓦呂鶚瓩辰童じ譴覆痢」「一体どんな夢を見たらそんな動きになるの……」わたしもよく言ってます、はい。

 

 シュールで脱力系なイラストがいい味を出していて、疲れたときなんかに読むと、クスッと笑えて、ほっこりした気分になります。表紙のおしゃべりしてるわんこたちも、絶妙な感じで好きです(こういう絵って、描けそうで絶対に描けないなぁ)。

 こんな風に、思わずうちの子に「アテレコ」しちゃうことがあるんですよね……(しゃべり方も、この子は標準語、この子は関西弁〜とか、この子は一人称は「ボク」だな、とか・・・こちらの勝手なイメージですけどね。)

 

 小さい本なので、移動が長いおでかけのときなどに、かばんにしのばせて行くこともあったりします。

 この本の続編?も出ているようです。

 

もっと犬に言いたいたくさんのこと

 

秋の読書

 

 読書の秋にどっぷり浸ろうと、長編小説を読み始めました。

 

ゴールドフィンチ

著:ドナ・タート 訳:岡 真知子

出版社の作品紹介ページ→河出書房新社 

 

 全4巻という、最近読んだ小説のなかでは、最も長いと思われる作品に手をつけました。

 出版翻訳者を目指す者としては、気になった本は購入して読むべし、と思ってはいるのですが、なにせ四冊あるし、お財布と相談の上、断念することに・・・ということで、図書館で借りました。

 冒頭部から本筋に入るところで、時間軸が大きく動き、主人公の過去へとさかのぼっていきます。第1巻を読んだ時点の感想ですが、かなり描写が細かいというか、細部まで丁寧に描かれた作品という印象を受けました。これは作者のスタイルかもしれませんが、そこが今後、どうストーリー全体に影響してくるのかが楽しみでもあります。

 

 第1巻では、偶然居合わせた美術館で爆弾テロにあった主人公テオが、そのテロで母親を失い、美術館から一枚の名画「ごしきひわ」を持ち出す・・・というくだりが書かれています。波乱万丈の人生の幕が開けたわけですが、テオの語り口は淡々としていて、まるで他人の人生を語っているかのよう。

 登場人物は多い(この先、まだまだ登場するでしょうね)ですが、どの人物にも感情移入しかねるような、どこか稀薄な雰囲気が全体に漂っています。テオと母親の関係も、かなり深いものがあるとは思うのですが、それがことさら強調されている様子もないですし。

 でも、このテオの「何かが欠けた」部分が、母親を失ったダメージの大きさを物語っているのかもしれません。

 

 次巻より、怒涛の展開が待っているのでしょうか?早く読み進みたいのですが、近所の図書館では貸出中……ラストまでの道のりは長い・・・

 

〜ごしきひわ(ゴールド・フィンチ)〜

 

goldfinch

 

 ごしきひわは、とても鳴き声が美しい鳥だそうです。

 そういえば、「ごしきひわ」というフルートの曲があります(ヴィヴァルディの「フルート協奏曲」)。

 

book cafe

 

 月に1冊はコージー・ミステリーを読んでいるのですが(1冊以上かも?)、なかでも一番好きなシリーズが、ローラ・チャイルズの「卵料理のカフェ」シリーズです。邦訳が刊行されると、必ず読んでいます。

 そして最近読んだのはこちら。

 

幸せケーキは事件の火種

 

幸せケーキは事件の火種

著:ローラ・チャイルズ 訳:東野さやか

出版社コージー・ブックスの紹介ページ→Cozy Books

 

 このシリーズは、アメリカ中西部の小さな田舎町を舞台に、カフェを経営するミドルエイジの女性3人(スザンナ・トニ・ペトラ)が、なぜかいつも事件に巻きこまれ・・・という、コージー・ミステリー王道の設定です。

 わたしのツボにはまっているのは、主人公たちが経営するカフェ。絶品の卵料理やデザートといった料理の提供はもちろん、お店の一角がブック・ショップになっていて、本の目利きのスザンナがそろえた本が並び、たびたび読書会も開催されています。

 さらに、お料理担当のペトラがすばらしいニッターでもあるので、ニット用品のコーナー(毛糸や編み針を販売)まであるんです!

 こんなカフェが近くにあったら、毎日のように通ってるだろうなぁ・・・

 

 主人公たちがほどよく大人で、コージーにありがちなドタバタ感(といえばいいんでしょうか?)があまりないのも、わたしの好きなところです。とはいえ、スザンナの恋愛や、トニと別れた夫のくされ縁など、お約束のロマンス要素もしっかり入っていて、「これぞコージー!」と思えるおすすめのシリーズです。

たそがれの空

 

 今年に入って読んだなかで、いまのところ、一番「読んでよかった」と思った作品がこちら。

 

 

A man called Ove by Fredrik Backman

英語版出版社へのリンク→Simon and Schuster

 

翻訳版が出版されました!

 

幸せなひとりぼっち

 

『幸せなひとりぼっち』

フレドリック・バックマン:著 坂本あおい:訳

 

 原書はスウェーデン語です。主人公のオーヴェは、妻に先立たれ、一人暮らしをしている、いわゆる頑固じいさん。言葉も態度も、決してやさしいとはいえないオーヴェのまわりに、なぜか人が集まってきて・・・という、笑いあり涙ありの心温まるお話です。(ラスト、泣けました…悲しくて、というより、感動の涙でした。)

 本国スウェーデンだけでなく、New York Timesのベストセラーリスト(ペーパーバック部門など)にも長期にわたってランクインしています。

 このヒットを受けてスウェーデンで映画化されたのですが(そして映画も大ヒット)、それがついに日本にもやってきます!

(邦題は『幸せなひとりぼっち』と、原題からかなりアレンジされた模様。)

 

 田舎県に在住なので、近くの映画館ではまず上映されません・・・都会に行ったときに(というかこれを観に行く目的で遠征して)ぜひ観なければ!

 

 これによく似た作品も、ひとつ読了しました。

 

The Curious Charms of Arthur Pepper by Phaedra Patrick

 

 本を紹介したオフィシャルムービー。

 

 こちらは未訳なので、原書(英語)で読みました。主人公のアーサーは、オーヴェと同じく、妻を亡くしています。頑固というより、気難しい?おじいちゃんです。

 オーヴェのほうは、近所が舞台なのですが、アーサーはイギリスからフランス、インドまで、世界を股にかけた(?)大冒険をします。その経緯はというと……亡くなった妻の遺品整理をしていると、美しい8つのチャーム(表紙にもあります)のついたブレスレットが見つかります。そしてこのチャームひとつひとつに、アーサーの知られざる妻の過去が隠されていた、というなかなかドラマティックな展開です。

 御年70歳のアーサーが、大奮闘する様子は、読んでいて楽しくもあり、せつなくもあり……

 

 でもやっぱり、オーヴェのほうが「ジーンときた感」がありました。

 映画も公開されることだし、A man called Ove、もう一度読み返そうと思います(A man called Oveも、The Curious Charms of Arthur Pepperも、どちらも比較的平易な英語で書かれているので、洋書リーディングのステップアップで読むにもいいかもしれません)。


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