犬の写真

 

 ここのところ、細切れ読書が続いていて、なかなか長編一冊が読み切れません……。そんな仕事の合間に読むのにぴったりなのが狄浚姚瓩任后

 いま手元に置いてあるのが、こちらの図鑑。

 

 

世界の美しい犬101

写真:レイチェル・ヘイル・マッケナ

出版社の作品紹介ページ→パイ・インターナショナル

 

 マイナーな犬種の写真も多く(キャブードル、スプードル、ゴールデンドゥードルといった、混血種も取りあげられているし)、写真のポーズもちょっと変わっていて、個性的な写真集です。どの写真も絶妙なシャッターチャンスをとらえているので、眺めるだけでほっこり。

 ずいぶん前、ゴールデンレトリバーを飼っていたのですが、あの優し気な表情と立派な毛並みは、ほかの犬種にはない魅力だと、いまでも思います。犬、といえばゴールデンレトリバーを思い浮かべてしまうので。もちろん、雑種だろうが純血種だろうが、犬はみんなかわいい!

 こうした写真集や図鑑など、犬に関係した書籍の翻訳をすることは、わたしにとって大きな目標です。

ダックスフント

(以前、この写真の子と同じロングヘアーのダックスフントを2頭飼っていました。レッドと、ブルーダップルという、とても珍しい毛色の子でした。)

 

『おやすみ、リリー』のモニターに当選し、刊行に先駆けて読者になる機会をいただきました。ハーパーコリンズ・ジャパンさんに感謝いたします!

 

おやすみ、リリー

 

おやすみ、リリー』 

スティーヴン・ローリー:著 越前敏弥:訳

 

 ハーパーコリンズ・ジャパンより2017年4月刊行(画像はハーパーコリンズ・ジャパンの特設サイトからお借りしました。)

 本作を知ったのは、原書をGoodreadsで見て、読んでみたいなと思ったのがきっかけでした。

 

 

Lily and the Octopus by Steven Rowley

 

 Goodreadsの"Choice Awards 2016"のフィクション部門にノミネートされていて、表紙のダックスフントのイラストに(犬好きなら当然?)思わず目がいきました。そのときは、この作品が日本語で読めるなんて思いもしませんでした!「愛犬の死」というテーマと、Goodreadsで星5つつけていた方のレビューの「泣くってわかってた!」というコメントを見て、「読んだら泣く」予感はしていたのですが……。

 

 結局、まんまと泣いてしまいました。泣いたなんてものじゃない。号泣でした。本を読んで泣くことは結構(年々それが増えている気がします……)あるのですが、ここまで泣くことはめったにないです。わたしが愛犬家で、足元にはすやすやと寝息をたてているわんこがいて、いままでに何度も、身近な人や愛犬との悲しい別れを経験している、とくれば泣いて当然かもしれません。

 でも、これほどまでに泣いた理由はそれだけではありません。それは、この作品の、最初の一行から最後の一行にまで、愛がしみこんでいるからだと思います。心が温かく、元気になる愛もあれば、複雑で、素直に表現できない愛、悲しい愛……。さまざまな愛が、さまざまなエピソードのなかにこめられています。その愛に自分の心が反応し、共鳴して、感極まってしまったのでしょうね。

 

 悲しい場面でも涙しましたが、わたしが最初にじわっときたのは、主人公テッドがリリーと最初に出会った、幸せいっぱいの場面(そこはハーパーコリンズ・ジャパンの特設サイトで試し読みができます)でした。リリーがテッドにはじめて犖世辰伸畍斥佞法△△佞譴鵑个りの無垢な愛を感じ、もうそれだけでじーんと、温かいものがこみあげてきました。

 泣くのって、悲しいときだけじゃないんですよね。「出だしでこれだから、覚悟して読まないと、たいへんなことになる」と気合い(?)を入れたのですが、そのあとも心が刺激されっぱなしで、どうにもなりませんでした。

 読み終わったいまは、『おやすみ、リリー』というタイトルだけで、目がうるんでしまうほどです。このタイトルにも、大きな意味があるということを知ってしまったから。ここにも、悲しくも大きな愛がこめられていたんですね……。

 

 もちろん、ただの爐涙頂戴瓮好函璽蝓爾箸いΔ錣韻任發覆、ユーモアや、ファンタジーのテイストもふんだんに盛りこまれています。アメリカ・ロサンゼルスに住んでいる主人公テッドは、セラピーに通っているのですが(なんとなくアメリカのストレスフルな都会人、という雰囲気が漂います。テッドの場合、セラピーに通う理由は、都会のストレスだけではないのですが)、セラピストのジェニーに対するテッドの態度が滑稽なほど辛辣で、そこは毎回笑ってしまいました。

 タコ(リリーの頭にできた腫瘍)が妙に哲学的なのもユーモラス。状況からしてタコに共感はできませんが、とても魅力的なキャラクターでした。そのタコをリリーの頭から追い出すべくテッドが繰りだす作戦は、どれも突拍子がなく、非現実的で、それだけに、わらにもすがりたいテッドの気持ちが伝わってきて、おかしいやら、悲しいやら、せつないやら……。

 最後に『白鯨』よろしく海に出て、タコと死闘を繰り広げるくだりは、もう手に汗握る冒険物語といってもいいくらいです。こうした一風変わった趣向も、他にはない味わいだと思います。

 

 本作を読んで感じたことがもうひとつ。こんなふうに本を読んで(あるいは映画を観て)泣くという行為は、少なくともわたしの人生には必要なんだなと、妙に実感しました(毎回号泣というわけにはいきませんけど)。

 おかしな例えかもしれませんが、本や映画で泣くのは、狄科屬雖瓩澆燭い覆發里なと。寝ている間に寝返りを打つのは、無意識のうちに体のゆがみや疲れをほぐしている、と聞いたことがあります。『おやすみ、リリー』でさんざん泣いたあと、すっと心が軽くなった気がしました。

 泣くことがストレス発散、なんていう話もありますが、爐いの洵瓩鯲すことは、狄瓦離灰雖瓩鬚曚阿垢海箸任發△襪鵑任靴腓Δ諭わたしの好きなガンダルフもこう言っています。

「わしはいわぬ、泣くなとはな。 全ての涙が悪しきものではないからじゃ」

(『指輪物語 王の帰還』 J.R.R.トールキン:著 瀬田貞二・田中明子:訳 評論社)

 

 いろんな感情が呼び覚まされて、読書の醍醐味がたっぷり味わえ、そして心のコリもほぐれる。愛犬家に限らず、読書を愛するすべての方におすすめしたい作品です。

 注文していた本が届きました。

 スウェーデンのイラストレーターMajaさんの手による動物のイラストブックです。

 

The Illustrated Compendium of Amazing Animal Facts

 

animalfacts

 

 100種類を超えるさまざまな動物のイラストと、それぞれの動物についてのコメント(ラッコは手をつないで眠る、シマウマの縞模様は実は犢地に白のストライプ瓩覆鼻知らなかったこともたくさんありました)が添えられています。ネットで偶然見つけて、ひとめぼれした本です。

 Majaさんのイラストは、シュールかつ繊細で、不思議な雰囲気とほっこり感がわたしのツボでした。

 どの動物のイラストもかわいいのですが、個人的には爐め瓩気に入りました(わが家には、わんこ以外にクサガメちゃんがいるので・・・)。

 こちらで本の中身も公開されています!

MajaさんのInstagram

 

 Majaさんのウェブサイトも、とってもかわいい。

MAJASBOK

 

 ネットショップもあって、作品を購入することもできます(イラスト、絵葉書、トートバッグ・・・どれも素敵。わたしは本を別ルートで購入したのですが、Majaさんのショップで購入すると、サイン&かわいいラッピングつきだそうです)。

ストックホルムに、実店舗もオープンするとか(行きたい!)。

 

 普段は文庫本やペーパーバックなどの小説を買うことが多いのですが、ビジュアルブックは持ってるだけで楽しいですね。

動物好きな方へのプレゼントにもぴったりの本だと思います。

 友人への、クリスマスプレゼントにしようかな。

首をかしげる犬 

 

「本と犬のブログ」というわりに、犬がまだ登場していないので、とりあえずわたしの好きな「犬関係」の本をご紹介。

 

犬に言いたいたくさんのこと

 

犬に言いたいたくさんのこと:親愛なる君ともっと仲良くなる73の方法

監修:中村多恵 池田書店

 

 わんこオーナーなら、「あるある」と思わず頷いてしまう、そんな犬の習慣が満載の一冊です。

「爐瓦呂鶚瓩辰童じ譴覆痢」「一体どんな夢を見たらそんな動きになるの……」わたしもよく言ってます、はい。

 

 シュールで脱力系なイラストがいい味を出していて、疲れたときなんかに読むと、クスッと笑えて、ほっこりした気分になります。表紙のおしゃべりしてるわんこたちも、絶妙な感じで好きです(こういう絵って、描けそうで絶対に描けないなぁ)。

 こんな風に、思わずうちの子に「アテレコ」しちゃうことがあるんですよね……(しゃべり方も、この子は標準語、この子は関西弁〜とか、この子は一人称は「ボク」だな、とか・・・こちらの勝手なイメージですけどね。)

 

 小さい本なので、移動が長いおでかけのときなどに、かばんにしのばせて行くこともあったりします。

 この本の続編?も出ているようです。

 

もっと犬に言いたいたくさんのこと

 


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