いろいろと立て込んでいて、お正月以降ほとんど読書ができていませんが、今年も「犬本」をたくさん読みたいと思います!

 気になっている本がこちら。

 

『ある女の子のための犬のお話』

ダーチャ・マライーニ:著 望月 紀子:訳

 

 イタリアの作家さんの短編集。犬だけでなく、いろんな動物が登場するようです。表紙のイラストが、なんとも不思議な雰囲気をかもしだしています。女の子より犬が大きいというところが、個人的にツボです。仕事が山を越えたら、読むぞー!

 

 アメリカの犬雑誌Barkで紹介されていた、こちらの本も読みたいなと思いました。

 

Chancer: How One Good Boy Saved by Donnie Kanter Winokur

 

 こちらは、ノンフィクション(回顧録)です。著者のお子さん(ふたりいて、どちらも養子)のひとりが胎児性アルコール症候群(先天性の疾患)に罹患していることがわかり、家族はさまざまな問題、困難に直面することになります。成長するにつれ、症状が重くなる息子のことを思い、著者とその夫はChancerという特別に訓練されたサービスドッグを家族に迎えることにします。この本は、そのChancerと家族の物語です。テーマがシリアスなものですし、犬(Chancer)についてどの程度描かれているのかわからないので、まずはKindleでサンプルを読んでみようと思います。(こういうとき、Kindleは便利。洋書はとくに、文体とか語り口によって読みづらさが変わってくるので、購入前に感触がつかめるのは助かります。とか言って、ついついサンプルをたくさんダウンロードしてしまうのですが……。)

 

 昨年、犬と飼い主の関係がテーマのノンフィクションを何冊か読みましたが、それぞれに感じるところが大きく、ノンフィクションのおもしろさに気づかせてもらいました。「実話の力」というか……。今年も、できるだけノンフィクションを読んでいきたいです!

 

犬のシルエット

 

 そして今年も、American Kennel Clubのウェブサイトに癒されてます。勉強になる記事・おもしろクイズ満載なので、仕事の合間の気晴らしに、とか思って見てしまうとえらい目にあいます(いつの間にか1時間くらい経ってたり……)。

 

 わんこのシルエットクイズを見つけました→QUIZ: Can You Guess The Dog Breed By The Silhouette?

 Round2もありますが、難しかった……秋田犬と柴犬のシルエットなんて、見分けられない……

ビーグル

(ビーグル。詩集の表紙の犬に似てるかなと。)

 

 年末年始に、こちらの詩集を読み終わりました。

 

Dog Songs by Mary Oliver

 

 タイトル通り、犬について詠った詩(と短いエッセイ)がつまった詩集です。著者のメアリーさんが、いかに犬を愛しているかが伝わってきて、しみじみと共感しながら読みました(メアリーさんは、犬の存在そのものが「詩」だと言ってます)。なかでも、わたしが好きな詩の一節がこちら。

...all of the sights I love in this world―and there are plentyーvery near the top of the list is this one: dogs without leashes. 

("If You Are Holding This Book")

 

(この世界には、愛すべき光景があふれている。そのなかからひとつだけ選ぶとしたら、わたしはこう答えるだろう。それは、リードから解放された犬の姿だと。)

「リードをつけずに走り回る犬の姿」って、たしかに見ているこちらも幸せになる光景ですね。もう、犬のテンションが違うんです!

 

 この詩集の詩はどれも平易な言葉で綴られていて、難解さはまったくありません。メアリーさんは、詩人ならではの観察眼と想像力で、犬のなにげないしぐさ、生活の一場面を切りとり、躍動感とユーモア、命の輝きにあふれる詩へと昇華しています。本のなかで、美しい言葉、心に残る言葉に、いくつも出会うことができました。

Dog is docile, and then forgets. Dog promises then forgets.

("Dog Talk")

 

(犬は従順だけれど、すぐ忘れる。犬は約束するけれど、それもすぐ忘れてしまう。)

「わかった!」「もうしません!」とか言って、すぐ忘れるのはうちの子の得意技です。

 

We would do anything to keep them with us, and to keep them young. The one gift we cannot give.

("Dog Talk")

 

(犬とずっと一緒にいるためなら、この子たちを若い姿のままとどめておけるなら、なんだってするだろう。でもそれは、決して与えることのできない贈り物なのだ。)

 犬好きだけでなく、動物や自然を愛する人にぜひ読んでほしい詩集です。

 

 そういえば、去年購読手続きをした雑誌が、ようやく届きました。

 

Bark 2017 winter

(写真はBark Magazineのサイトからお借りしました。)

 届いたのは、刊行20周年の記念号でした。日本にも犬やペットの雑誌はたくさんありますが、Barkは結構社会派な記事が多いようです。薄い雑誌ですが、中身もペットフードなどの広告ばかりじゃなくて、記事満載で読み応えがあります。日本のペット雑誌や会報誌(日本動物愛玩協会)も愛読しているので、読み比べると、日米のペット事情の違いなどがわかって勉強になりそうです。

bluesky

 2018年、新しい年がスタートしました。空を見あげると、雲ひとつない青空が広がっていました!

 

 2017年は幸運にも、複数の作品の翻訳を担当させていただくことができました。これもひとえに、ご依頼くださった翻訳会社、出版社、ご指導をいただいた先生、先輩方、励ましてくれた勉強仲間、そして何より、家族のおかげです。本当にありがとうございました。

 昨年末に思わぬご依頼をいただき、年をまたいで出版翻訳の仕事を進めています。2018年もすてきなご縁があることを願っています。

 

 翻訳書のなかには、異なる国や文化の生活、習慣、考え方、社会、環境、風景があります。本を通して新しい世界に触れるのは、本当に楽しいですし、わくわくします。この「異文化体験」の場=「翻訳書」を一冊でも増やすために出版翻訳をやるんだ、そんな気持ちを年の初めに新たにしました。

 

 わたしの場合、マルチな方向を目指すより、得意分野の知識や理解を深めて強みにしていくほうが性に合っているようです。去年始めたテーマ読書(「犬」や「動物」がテーマの本を探して読む)を続けてみようかと思います。作品を探すのも楽しいですし、フィクションだけでなくノンフィクションも読むようになり、読書の幅も広がりました。今年は、ただ気になる作品を読むだけでなく、レジュメを書く、訳してみるというところまで、積極的にやっていきたいです。

 

 2018年は戌年。わが家のわんこたちにとってもよい一年になりますように!

robin

(鳥って、正面から見ると愛嬌ありますね……うちの亀もそうですが)

 

 クリスマスは終わりましたが、「自分へのクリスマスプレゼント」という名目(言い訳)で取り寄せた本を、次は読みたいと思います。

 まずはこちら。

 

Dog Songs by Mary Oliver

 

 ピューリッツァー賞も受賞した詩人による、「犬」がテーマの詩集です。挿絵に登場する犬がどの子も愛らしくて、思わずほほえんでしまいます。味のある、繊細なタッチで描かれていて(表紙の犬もそのひとつ)、部屋に飾りたいくらい。

 普段から詩を読んでいるわけではないのですが、どの詩も「犬」を詠ったものなので、感覚で理解できるかな?と。

 

 メアリーさんご本人が、Dog Songsの一編を朗読している映像を見つけました!

 

 

 もう一冊、クリスマスの日に届きました。こちらの作品、届いたときは、何が来たのか?と思うほど箱が大きくてあせりました……

 

The Lost Words by Robert Macfarlane Illustrated by Jackie Morris

 

 本を注文するとき、寸法などは基本チェックしないのですが、この本の大きさには度肝を抜かれました。なんせ「商品パッケージの寸法: 27.7 x 1.5 x 37.6 cm」ですから……。著名な作家とイラストレーターがコラボレーションした、とても美しい作品。「Aは〜のA、Bは〜のB……」と続く、いわゆるABCブック(スペルブック)ですが、深い言葉と、自然をありのままに描いたイラストは、まさしく「大人の絵本」と呼ぶのにふさわしいと思います。

 タイトルの"The Lost Words"は、さまざまな言葉が時代の流れのなかで失われていく(使われなくなっていく、自然から姿を消していく)ことに、警鐘を鳴らす意味もあるようです。「失われし言葉を探して」という日本語のタイトルが頭に浮かびました。

 

 こちらも、著者自ら朗読している映像を見つけました。インタビューのようですが、「言葉」「意味」「名前」といったことに対する著者の思いが語られています。これはじっくり聞きたい!

 

 

どちらも、年末年始にゆっくり楽しみたいと思います!

 ホリデーシーズンにぴったりの読み物をと思い、読み始めたこちらの作品。なんとかクリスマスの日に読了しました。

 

Not a Creature was Purring by Krista Davis

 

 シリーズものの、最新作(第5作)で、第1作しか読んでいませんでしたが、話についていけない、ということはなかったです。むしろ、間に3作あるのか?というくらい、登場人物の関係や物語の背景に変化が見られず……

 

 こちらのシリーズは、雰囲気の良さが好きなのですが、本作もピクチャレスクな町ワグテイル(アメリカのバージニア州)のリゾートホテルを舞台に、ペット(犬&猫)が山盛り登場するという、読んでいて楽しいお話でした。主人公ホリーは、第1作で都会での仕事を辞め、ワグテイルに戻り、実家であるホテルの共同経営者(ホリーの祖母が経営しているホテル)になります。このホテルがペットに至れり尽くせりと、夢のようなホテル。ワグテイル自体、ペットで町おこしをしている、完全ペットフレンドリーな町です。

 そのクリスマスムード一色のワグテイルで、殺人事件が起こります(しかも殺されたのが宿泊客で、ホリーの叔母が容疑者にされてしまう)。ホリーが思いを寄せる幼馴染のホームズが、婚約者とその家族を連れて、ワグテイルでクリスマスを過ごすということで、ホリーも最初、やりきれない感じだったのですが、殺人事件でそれどころじゃなくなり……と、事件×人間関係×ロマンスという、これぞコージーミステリーな展開。

 コージーの割に(?)、どたばたしすぎない、落ち着いた雰囲気があるシリーズですが、今回は少々読みづらかったです。とにかく、登場人物が多い&複雑すぎる!ホームズの婚約者の家族というのが「曾祖母、その息子(祖父)、その再婚した妻(祖母)、息子の実娘(母)、その夫(父)、その娘(これが婚約者)、再婚妻の息子(父)、その妻(母)、その息子&娘」という、4世代、実・義理家族入り乱れての構成。読んでいても、こんがらがって仕方ありませんでした。さらに、ホリーやホームズの家族、ホテルの従業員、町の人たちも登場し、サイドストーリー(本筋とちゃんとつながります)も展開するし……

 

 とはいえ、こういう盛りだくさんなところがコージーミステリーの醍醐味ですし、読み応えは抜群。なにより、ホリーの愛犬トリクシーと愛猫ティンクルトゥが活躍する場面が多かったのが◎でした!

 

サンタクロース

 

 先月末から読んでいた、Stalking Ground (by Margaret Mizushima)を読了しました。

 このシリーズを読むのは2作目ということもあり、バックグラウンドがわかっているので、とても読みやすかったです。主人公マッティとコンビを組む、州警察の女性刑事ステラがいい味出してました(第1作でもコンビを組んでいます)。マッティの辛い過去(マッティの家族は一家離散状態で、父親は刑務所で死亡、母親は失踪。兄も音信不通でしたが、本作でその兄から連絡が来ます)についても、前作以上に描かれています。ステラとの友情が、今後の支えになっていきそうな感じでした。

 もちろん、マッティの相棒、ロボも大活躍! 序盤でクーガーとやりあい、終盤は本領発揮の追跡劇。プライベートでも、ロボはマッティのなくてはならない家族。絆がますます深まります。

 本作では、獣医コールが主人公に近い存在で、最初から最後まで出ずっぱりでした。離婚して自分も娘ふたりも精神的に落ち着かない状態になっているところに、難しい患者(馬)を診ることになったコール。その馬にかかわったことで事件に巻き込まれ、命の危険にさらされます。タイトルにある、Stalkingというのは、コールが追われる立場になる、という意味もあったようです。物語のクライマックス、雪山での逃走シーンは手に汗握りました!

 

 と、なかなかスリリングなお話を読んだあと、何を読もうかと考えていたら(積読本が山のように積まれているのに、新しい本に手を出してしまいます……)、そうだ、季節はクリスマス! ホリデーシーズンの読み物といえば、コージー・ミステリーで決まりです!

 いろいろ魅力的なクリスマス・コージーがあって、悩んでしまいます。ファーストチョイスは、これでしょうか。

 

Not a Creature was Purring by Krista Davis

 

 A Paws & Claws Mysteryシリーズの第5作。第1作を読んで、とても気に入ったシリーズです。第2〜4作は読んでませんが、スタンドアローンとして読んでも大丈夫、というレビューがあったので、問題なさそう。表紙のトリクシー(犬)とティンクルトゥ(猫)のイラストに、やられてしまいました!

 

 でも、こっちも気になります……

 

Rest Ye Murdered Gentlemen by Vicky Delany

 

 年中クリスマス一色、というニューヨークのルドルフという町が舞台の、こちらもシリーズもののコージー・ミステリーです。翻訳版が、なんと先月出版されていました!

 

『クリスマスも営業中?』

ヴィッキ・ディレイニー:著、‎ 寺尾 まち子:訳

 

 出版社はもちろんコージーブックスさん。さすが、このシーズンどんぴしゃなコージーを発掘・出版されてますね! せっかく翻訳版があるなら、まずはこっちを読むべきでしょうか。

 

 気になる作品、まだまだあります……

 

A Cajun Christmas Killing by Ellen Byron

 

 こちらのシリーズ、第1作のBody on the Bayouが2016年のアガサ賞のショートリストにノミネートされていました。Cajunというのは、「北米にあるフランスのアカディア植民地に居住していたフランス系カナダ人の人々のうち現在の米国ルイジアナ州に移住した人々とその子孫」(Wikipediaからの引用)を指す言葉で、シリーズの舞台もルイジアナ州。アメリカ南部の雰囲気が味わえる、個性的なコージーミステリーのようです。アガサ賞ノミネ作家だけあって、レビューサイトでの評価も高いので、ぜひ読みたいシリーズです。これまた、表紙の犬がなんとも……

 

 もうひとつ、日本でもかつて翻訳書が刊行されていたシリーズの1作。

 

◆Twelve Dogs of Christmas by David Rosenfelt

 

 アンディ・カーペンターという弁護士が主人公のシリーズで、全16作品というロングラン。著者が無類の犬好き(犬の救済団体を主催しているほど)で、主人公も「犬」がらみの事件を担当し、毎作「犬」が表紙になっています。こちらは15番目の作品ですが、翻訳書は10年以上前に出版された2作のみ。コージーミステリーじゃなくて、クライムサスペンスのジャンルに入るみたいなので(表紙の犬はいかにもコージーっぽいですが……)、ほっこりはしなさそう?

 

 クリスマスまで2週間くらいなので、全部読むのは明らかに無理……なので、とりあえず、大好きなKrista Davisの作品を読もうと思います(仕事も相当押しているのですが……)。

 

クリスマス

 

 Courseraで、また犬関係のコースの受講をはじめました。

 Dog Emotion and Cognitionというコースです(このコースについては、以前の記事で書きました)。

 The Truth About Cats and DogsとAnimal Behaviour and Welfare(どちらもイギリス・エジンバラ大学が提供)のふたつのコースの受講が終わったところに、タイミングよく開講されていたので受講してみることにしました。

 

 こちらのコース、犬の心理や認知について学ぶという内容で、より犖き瓩寮質に特化したコースです。デューク大学で教えていらっしゃるBrian Hare(ブライアン・ヘア)先生がインストラクターです。ヘア先生やほかの研究者たちが共同で運営しているサイト(Dognition)を利用すれば、自分の愛犬のCognitive ability(認知能力)を楽しいゲームを使って測定することもできます。

 犬の賢さを知る以上に、犬の認知能力とはなにか、それを理解することが犬との関係にどう役立つのか、といったことを学ぶのが、このコースのテーマ。Dognitionで測定するのも賢さのレベルではなく、自分の愛犬がどういう傾向にあるのかを理解することが目的です。すべてのゲーム(20ゲーム)にトライし、結果を提出すると、自分の愛犬のプロファイルを判定してもらえるんだとか(そして研究者たちは、多くのデータを収集できるというわけです)。プロファイルのカテゴリーは9つ(サイト参照)。愛犬のタイプがわかれば、愛犬に最適なしつけやトレーニング方法を選択することができる、というメリットがあります。カテゴリーのネーミングも楽しい!

 

 ヘア先生の話し方は、結構ハイテンションで早口。でも、活舌がいい?ので、早くても聞き取りやすいと感じました(最初、先生を「オーストラリア」の方だと思ってましたが、「アメリカ」ですね……ご出身のDuke Universityと、オーストラリアのDeakin Universityをなぜか?勘違い。『あなたの犬は「天才だ」』を読んで、やっと気づきました……)。8週コースの長丁場、完走できるよう(ぼちぼち)がんばります!

 

犬とボール

(うちの子は犲茲辰討海き瓩呂任ませんが、口でおもちゃやボールを狹蠅欧銅茲蠅帽圓瓩海箸できます。いわゆる爐劼箸衢靴哭瓠)

 

 American Kennel Clubのサイトで、またまたおもしろいクイズを発見!

 自分は「犬種には詳しいほうだ」と思っていましたが、全然だめでした……どの犬も同じに見えます……

 クイズはこちら→Quiz: Which Dog Breed Is Which?

 第1作がおもしろかったので、同じシリーズの2作目を読んでいます。

 

Stalking Ground by Margaret Mizushima

 

 アメリカ・コロラド州ティンバー・クリークのK9ユニット、Mattie & Roboシリーズの2作目。冬の雪山を舞台に、MattieとRoboが殺人事件を捜査します。

 本作の被害者は、Mattieの上司Brodyの恋人(前作にもちらっと登場してました)。ハイキングに行くと言って行方不明になった彼女を、Mattieたちは必死に捜索しますが、ときすでに遅し。険しい山の上で、彼女の死体を発見します。折り悪く天候は崩れ、辺りには雪が降りはじめ、Mattieは現場保存のためにRoboと山に残るのですが……。

 

 と、コロラドの厳しい冬と山の風景が臨場感たっぷりに描かれています。わたしも隣州に住んでいたのでわかるのですが、雪の量は半端ないです。10月に初雪が降ることもしばしば。そして山は険しく、野生動物もいます。MattieとRoboも、山でMountain Lion(ピューマー、クーガーとも)に襲われ、いきなりピンチをむかえます! 

 被害者がBrodyの恋人ということもあり、前作ではちょっと嫌な上司みたいな雰囲気だったBrodyに、Mattieも同情。いろいろ気を回したりして、人間関係が苦手だったMattieの成長もうかがえます。獣医で捜査に協力しているColeや、Coleのふたりの娘との関係も深まりつつあるような?

 とても女性がひとりでハイキングに行くような場所ではないところで死体が発見され、お墓のようなものまで作られていたことから、被害者はなんらかの事件に巻きこまれ、別の場所で殺害されて(わざわざ)山の上まで運ばれたとわかります。捜査がどう進んでいくのか、楽しみながら読みたいと思います。Roboの活躍に期待!

 

コロラドの山

(コロラドの山は、こんな感じ。ロッキー山脈の頂には、夏でも万年雪が見られます。)

 See You in the Cosomsを読了しました。

 いわゆる少年の成長物語(ビルドゥンクスロマン)で、次々といろんなことが起こるのですが、ちゃんと最後はひとつのところに集約されていきます。細部まで作家の気持ちというか、心配りが行き届いている、そんな印象を受けました。

 

 主人公アレックスの話し方が、文体のなかににうまく表現されていて、それが読んでいて楽しかったです。子どもにとって、要点をまとめて話したり、話の途中で適度に間を取ったりするのは難しいことなので、アレックスも、「○○だったんだけど、△△になって、そしたら□□で、それで◎◎が××して……」と、話はじめるとノンストップ。本のなかから、アレックスのはずむ声、息づかいが聞こえてきそうでした。

 頭のいい子なので、ちゃんと順序立てて話してはいるのですが、とにかく全部言いたい!という感じ。アレックスは狄深足瓠扮海鬚弔ないこと、本当のことを話すこと)をとても大切にしている少年。だから、起こったこと、感じたことをすべて、彼なりの言葉で一生懸命表現しようとする。話し方にも、アレックスのキャラクターがちゃんと反映されています。

 

 終盤、アレックスには危機が訪れます。アレックスを守ろうと、彼を取りまく大人たち(兄ロニー、旅の途中で出会った異母姉テラ、ロケット仲間のゼッドとスティーブ)が奮闘します。ある事情で、家じゅうを掃除する場面があるのですが、「この掃除にアレックスの命運がかかっている」とみんな真剣そのもの。でもやっていることはただの掃除。それが妙におかしくて、久しぶりに本を読みながら声をあげて笑ってしまいました。

 

 この作品には、"You already have it."(「もうちゃんと持ってるじゃないか」)というフレーズが出てくるのですが、それがとても心に響きました。あるとき、ゼッドがアレックスに言った言葉で、最初は理解できなかったアレックスも、さまざまなことを経験し、言葉の本当の意味がわかるようになります(物語の最後も、この言葉で締めくくられます)。探しているもの、大切なものは、もうちゃんと持ってる。見えなくても、そこにある。そんな風にわたしは解釈しました。

 

 大人とアレックスのときに軽快な、ときに真剣なやりとりが、この作品にはたくさん出てきます。だから大人が読んでも味わい深く、心に感じるものがあるんだと思います。それなりにボリュームのある本ですが、文章は平易(たまに宇宙用語とか出てきますが)なので、すらすら読めますし、難しい本や、ドロドロミステリー?の合間に読むのにぴったりの作品です。

 

葉っぱ

天の川と少年

 

 木のお話の次も、児童文学を読んでいます(300ページと、ちょっと長いお話ですが)。

 宇宙と犬が大好きな、少年のお話です。

 

See You in the Cosmos by Jack Cheng

 

<ストーリー概要>

 11歳のアレックスは、宇宙が大好きな男の子。どれだけ宇宙が好きかというと、愛犬にカール・セーガン(『コスモス(Cosmos)』というテレビ番組を監修したことでも知られる、アメリカの著名な天文学者)と名づけているほど。父親を幼いころに亡くし、コロラド州で母親とふたり暮らしのアレックスは、11歳にしてはずいぶん大人びた少年だ。L.Aに暮らす年の離れた兄ロニーの仕送りを受けながら、気分のすぐれない母親(おそらく心の病を患っている)の世話を焼き、家事をこなし、アルバイトで稼いだお金を資金に、コツコツとロケットを作っている。

 その自作のロケットを打ち上げるため、ニューメキシコで開催される宇宙ファンの一大イベントに参加しようと、アレックスはひとりで列車に乗る。それは、さまざまな人と出会い、自分の家族の秘密をも解き明かす、大冒険の始まりだった……。

 

<感想>

 ちょうど半分くらいまで読みましたが、アレックスが本当にいい子なんです! アレックス、がんばれ!と心のなかで応援しながら読んでいます。

 家族環境のせいか(母親がほとんど何もできない・しない状態なので、食事もぜんぶアレックスが作っている)とてもしっかり者なんですが、つらいことがあると大泣きしたり、ちょっと幼いところもあります。宇宙人がいると信じていて、自作のロケットに狹觝椨瓩靴同宙に打ち上げる予定のiPodに、せっせと狠狼綽佑里い蹐鵑焚酸辞瓩鯱寝擦靴討い泙后J語は、アレックスがiPodを通して宇宙人に語りかける、という形で進みます。

 

 舞台はコロラド州からニューメキシコ州(UFOで有名ですね)、ネバダ州(ラスベガス)、カリフォルニア州(ロニーのいるL.A)へと、めまぐるしく移動。最初はひとり旅だったアレックスですが、道中さまざま人と出会い、交流し、助けられ、一緒に旅を続けることになります。その仲間のひとり、作家で僧侶(?)みたいな雰囲気のゼッドという男性が、いい味だしてます。最初、ゼッドは狡戚曚旅圻瓩鬚靴討い董◆崗さな黒板にチョークで文字を書く」というなんともアナログな筆談でコミュニケーションをとっているのですが、その辺りのやりとりなんかも、絶妙に描かれています。彼とアレックスの凸凹コンビ(?)がほほえましくて、でも会話は深かったりして、ぐっときます。

 

 犬……がことさら取りあげられる話では(またしても)なかったのですが、カール・セーガン(一緒に旅してます)には一大事が起こります。カール・セーガンは、アレックスの親友で、大切な家族。この牴搬沖瓩箸いΔ里、本作のメインテーマといってもよさそうです。ひょんなことで、死んだと思っていた父親が実は生きている(生きていた?)と知り、アレックスの旅は思わぬ方向へ……あとは最後まで読まないとわかりません。早く続きが読みたい! 

 カテゴリーとしては児童書ですが、"Wishtree"と同じく、大人が読んでもじゅうぶん楽しめる作品です。

 

*****

 思い立って、Courseraの"The Truth about Cats and Dogs"の修了証を申請しました。何かに使えるとは思えませんが、受講の記念にと。コースはひととおり修了しましたが、教材を見直して、気になる用語や英単語などをまとめているところです。

 

Coursera修了証

(送ってもらえるのはデータだけなので、紙の形にしたければ自分で印刷しないといけません……)


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