いろいろと立て込んでいて、お正月以降ほとんど読書ができていませんが、今年も「犬本」をたくさん読みたいと思います!

 気になっている本がこちら。

 

『ある女の子のための犬のお話』

ダーチャ・マライーニ:著 望月 紀子:訳

 

 イタリアの作家さんの短編集。犬だけでなく、いろんな動物が登場するようです。表紙のイラストが、なんとも不思議な雰囲気をかもしだしています。女の子より犬が大きいというところが、個人的にツボです。仕事が山を越えたら、読むぞー!

 

 アメリカの犬雑誌Barkで紹介されていた、こちらの本も読みたいなと思いました。

 

Chancer: How One Good Boy Saved by Donnie Kanter Winokur

 

 こちらは、ノンフィクション(回顧録)です。著者のお子さん(ふたりいて、どちらも養子)のひとりが胎児性アルコール症候群(先天性の疾患)に罹患していることがわかり、家族はさまざまな問題、困難に直面することになります。成長するにつれ、症状が重くなる息子のことを思い、著者とその夫はChancerという特別に訓練されたサービスドッグを家族に迎えることにします。この本は、そのChancerと家族の物語です。テーマがシリアスなものですし、犬(Chancer)についてどの程度描かれているのかわからないので、まずはKindleでサンプルを読んでみようと思います。(こういうとき、Kindleは便利。洋書はとくに、文体とか語り口によって読みづらさが変わってくるので、購入前に感触がつかめるのは助かります。とか言って、ついついサンプルをたくさんダウンロードしてしまうのですが……。)

 

 昨年、犬と飼い主の関係がテーマのノンフィクションを何冊か読みましたが、それぞれに感じるところが大きく、ノンフィクションのおもしろさに気づかせてもらいました。「実話の力」というか……。今年も、できるだけノンフィクションを読んでいきたいです!

 

犬のシルエット

 

 そして今年も、American Kennel Clubのウェブサイトに癒されてます。勉強になる記事・おもしろクイズ満載なので、仕事の合間の気晴らしに、とか思って見てしまうとえらい目にあいます(いつの間にか1時間くらい経ってたり……)。

 

 わんこのシルエットクイズを見つけました→QUIZ: Can You Guess The Dog Breed By The Silhouette?

 Round2もありますが、難しかった……秋田犬と柴犬のシルエットなんて、見分けられない……

ビーグル

(ビーグル。詩集の表紙の犬に似てるかなと。)

 

 年末年始に、こちらの詩集を読み終わりました。

 

Dog Songs by Mary Oliver

 

 タイトル通り、犬について詠った詩(と短いエッセイ)がつまった詩集です。著者のメアリーさんが、いかに犬を愛しているかが伝わってきて、しみじみと共感しながら読みました(メアリーさんは、犬の存在そのものが「詩」だと言ってます)。なかでも、わたしが好きな詩の一節がこちら。

...all of the sights I love in this world―and there are plentyーvery near the top of the list is this one: dogs without leashes. 

("If You Are Holding This Book")

 

(この世界には、愛すべき光景があふれている。そのなかからひとつだけ選ぶとしたら、わたしはこう答えるだろう。それは、リードから解放された犬の姿だと。)

「リードをつけずに走り回る犬の姿」って、たしかに見ているこちらも幸せになる光景ですね。もう、犬のテンションが違うんです!

 

 この詩集の詩はどれも平易な言葉で綴られていて、難解さはまったくありません。メアリーさんは、詩人ならではの観察眼と想像力で、犬のなにげないしぐさ、生活の一場面を切りとり、躍動感とユーモア、命の輝きにあふれる詩へと昇華しています。本のなかで、美しい言葉、心に残る言葉に、いくつも出会うことができました。

Dog is docile, and then forgets. Dog promises then forgets.

("Dog Talk")

 

(犬は従順だけれど、すぐ忘れる。犬は約束するけれど、それもすぐ忘れてしまう。)

「わかった!」「もうしません!」とか言って、すぐ忘れるのはうちの子の得意技です。

 

We would do anything to keep them with us, and to keep them young. The one gift we cannot give.

("Dog Talk")

 

(犬とずっと一緒にいるためなら、この子たちを若い姿のままとどめておけるなら、なんだってするだろう。でもそれは、決して与えることのできない贈り物なのだ。)

 犬好きだけでなく、動物や自然を愛する人にぜひ読んでほしい詩集です。

 

 そういえば、去年購読手続きをした雑誌が、ようやく届きました。

 

Bark 2017 winter

(写真はBark Magazineのサイトからお借りしました。)

 届いたのは、刊行20周年の記念号でした。日本にも犬やペットの雑誌はたくさんありますが、Barkは結構社会派な記事が多いようです。薄い雑誌ですが、中身もペットフードなどの広告ばかりじゃなくて、記事満載で読み応えがあります。日本のペット雑誌や会報誌(日本動物愛玩協会)も愛読しているので、読み比べると、日米のペット事情の違いなどがわかって勉強になりそうです。

robin

(鳥って、正面から見ると愛嬌ありますね……うちの亀もそうですが)

 

 クリスマスは終わりましたが、「自分へのクリスマスプレゼント」という名目(言い訳)で取り寄せた本を、次は読みたいと思います。

 まずはこちら。

 

Dog Songs by Mary Oliver

 

 ピューリッツァー賞も受賞した詩人による、「犬」がテーマの詩集です。挿絵に登場する犬がどの子も愛らしくて、思わずほほえんでしまいます。味のある、繊細なタッチで描かれていて(表紙の犬もそのひとつ)、部屋に飾りたいくらい。

 普段から詩を読んでいるわけではないのですが、どの詩も「犬」を詠ったものなので、感覚で理解できるかな?と。

 

 メアリーさんご本人が、Dog Songsの一編を朗読している映像を見つけました!

 

 

 もう一冊、クリスマスの日に届きました。こちらの作品、届いたときは、何が来たのか?と思うほど箱が大きくてあせりました……

 

The Lost Words by Robert Macfarlane Illustrated by Jackie Morris

 

 本を注文するとき、寸法などは基本チェックしないのですが、この本の大きさには度肝を抜かれました。なんせ「商品パッケージの寸法: 27.7 x 1.5 x 37.6 cm」ですから……。著名な作家とイラストレーターがコラボレーションした、とても美しい作品。「Aは〜のA、Bは〜のB……」と続く、いわゆるABCブック(スペルブック)ですが、深い言葉と、自然をありのままに描いたイラストは、まさしく「大人の絵本」と呼ぶのにふさわしいと思います。

 タイトルの"The Lost Words"は、さまざまな言葉が時代の流れのなかで失われていく(使われなくなっていく、自然から姿を消していく)ことに、警鐘を鳴らす意味もあるようです。「失われし言葉を探して」という日本語のタイトルが頭に浮かびました。

 

 こちらも、著者自ら朗読している映像を見つけました。インタビューのようですが、「言葉」「意味」「名前」といったことに対する著者の思いが語られています。これはじっくり聞きたい!

 

 

どちらも、年末年始にゆっくり楽しみたいと思います!

 ホリデーシーズンにぴったりの読み物をと思い、読み始めたこちらの作品。なんとかクリスマスの日に読了しました。

 

Not a Creature was Purring by Krista Davis

 

 シリーズものの、最新作(第5作)で、第1作しか読んでいませんでしたが、話についていけない、ということはなかったです。むしろ、間に3作あるのか?というくらい、登場人物の関係や物語の背景に変化が見られず……

 

 こちらのシリーズは、雰囲気の良さが好きなのですが、本作もピクチャレスクな町ワグテイル(アメリカのバージニア州)のリゾートホテルを舞台に、ペット(犬&猫)が山盛り登場するという、読んでいて楽しいお話でした。主人公ホリーは、第1作で都会での仕事を辞め、ワグテイルに戻り、実家であるホテルの共同経営者(ホリーの祖母が経営しているホテル)になります。このホテルがペットに至れり尽くせりと、夢のようなホテル。ワグテイル自体、ペットで町おこしをしている、完全ペットフレンドリーな町です。

 そのクリスマスムード一色のワグテイルで、殺人事件が起こります(しかも殺されたのが宿泊客で、ホリーの叔母が容疑者にされてしまう)。ホリーが思いを寄せる幼馴染のホームズが、婚約者とその家族を連れて、ワグテイルでクリスマスを過ごすということで、ホリーも最初、やりきれない感じだったのですが、殺人事件でそれどころじゃなくなり……と、事件×人間関係×ロマンスという、これぞコージーミステリーな展開。

 コージーの割に(?)、どたばたしすぎない、落ち着いた雰囲気があるシリーズですが、今回は少々読みづらかったです。とにかく、登場人物が多い&複雑すぎる!ホームズの婚約者の家族というのが「曾祖母、その息子(祖父)、その再婚した妻(祖母)、息子の実娘(母)、その夫(父)、その娘(これが婚約者)、再婚妻の息子(父)、その妻(母)、その息子&娘」という、4世代、実・義理家族入り乱れての構成。読んでいても、こんがらがって仕方ありませんでした。さらに、ホリーやホームズの家族、ホテルの従業員、町の人たちも登場し、サイドストーリー(本筋とちゃんとつながります)も展開するし……

 

 とはいえ、こういう盛りだくさんなところがコージーミステリーの醍醐味ですし、読み応えは抜群。なにより、ホリーの愛犬トリクシーと愛猫ティンクルトゥが活躍する場面が多かったのが◎でした!

 

サンタクロース

 

 先月末から読んでいた、Stalking Ground (by Margaret Mizushima)を読了しました。

 このシリーズを読むのは2作目ということもあり、バックグラウンドがわかっているので、とても読みやすかったです。主人公マッティとコンビを組む、州警察の女性刑事ステラがいい味出してました(第1作でもコンビを組んでいます)。マッティの辛い過去(マッティの家族は一家離散状態で、父親は刑務所で死亡、母親は失踪。兄も音信不通でしたが、本作でその兄から連絡が来ます)についても、前作以上に描かれています。ステラとの友情が、今後の支えになっていきそうな感じでした。

 もちろん、マッティの相棒、ロボも大活躍! 序盤でクーガーとやりあい、終盤は本領発揮の追跡劇。プライベートでも、ロボはマッティのなくてはならない家族。絆がますます深まります。

 本作では、獣医コールが主人公に近い存在で、最初から最後まで出ずっぱりでした。離婚して自分も娘ふたりも精神的に落ち着かない状態になっているところに、難しい患者(馬)を診ることになったコール。その馬にかかわったことで事件に巻き込まれ、命の危険にさらされます。タイトルにある、Stalkingというのは、コールが追われる立場になる、という意味もあったようです。物語のクライマックス、雪山での逃走シーンは手に汗握りました!

 

 と、なかなかスリリングなお話を読んだあと、何を読もうかと考えていたら(積読本が山のように積まれているのに、新しい本に手を出してしまいます……)、そうだ、季節はクリスマス! ホリデーシーズンの読み物といえば、コージー・ミステリーで決まりです!

 いろいろ魅力的なクリスマス・コージーがあって、悩んでしまいます。ファーストチョイスは、これでしょうか。

 

Not a Creature was Purring by Krista Davis

 

 A Paws & Claws Mysteryシリーズの第5作。第1作を読んで、とても気に入ったシリーズです。第2〜4作は読んでませんが、スタンドアローンとして読んでも大丈夫、というレビューがあったので、問題なさそう。表紙のトリクシー(犬)とティンクルトゥ(猫)のイラストに、やられてしまいました!

 

 でも、こっちも気になります……

 

Rest Ye Murdered Gentlemen by Vicky Delany

 

 年中クリスマス一色、というニューヨークのルドルフという町が舞台の、こちらもシリーズもののコージー・ミステリーです。翻訳版が、なんと先月出版されていました!

 

『クリスマスも営業中?』

ヴィッキ・ディレイニー:著、‎ 寺尾 まち子:訳

 

 出版社はもちろんコージーブックスさん。さすが、このシーズンどんぴしゃなコージーを発掘・出版されてますね! せっかく翻訳版があるなら、まずはこっちを読むべきでしょうか。

 

 気になる作品、まだまだあります……

 

A Cajun Christmas Killing by Ellen Byron

 

 こちらのシリーズ、第1作のBody on the Bayouが2016年のアガサ賞のショートリストにノミネートされていました。Cajunというのは、「北米にあるフランスのアカディア植民地に居住していたフランス系カナダ人の人々のうち現在の米国ルイジアナ州に移住した人々とその子孫」(Wikipediaからの引用)を指す言葉で、シリーズの舞台もルイジアナ州。アメリカ南部の雰囲気が味わえる、個性的なコージーミステリーのようです。アガサ賞ノミネ作家だけあって、レビューサイトでの評価も高いので、ぜひ読みたいシリーズです。これまた、表紙の犬がなんとも……

 

 もうひとつ、日本でもかつて翻訳書が刊行されていたシリーズの1作。

 

◆Twelve Dogs of Christmas by David Rosenfelt

 

 アンディ・カーペンターという弁護士が主人公のシリーズで、全16作品というロングラン。著者が無類の犬好き(犬の救済団体を主催しているほど)で、主人公も「犬」がらみの事件を担当し、毎作「犬」が表紙になっています。こちらは15番目の作品ですが、翻訳書は10年以上前に出版された2作のみ。コージーミステリーじゃなくて、クライムサスペンスのジャンルに入るみたいなので(表紙の犬はいかにもコージーっぽいですが……)、ほっこりはしなさそう?

 

 クリスマスまで2週間くらいなので、全部読むのは明らかに無理……なので、とりあえず、大好きなKrista Davisの作品を読もうと思います(仕事も相当押しているのですが……)。

 

クリスマス

 

 Courseraで、また犬関係のコースの受講をはじめました。

 Dog Emotion and Cognitionというコースです(このコースについては、以前の記事で書きました)。

 The Truth About Cats and DogsとAnimal Behaviour and Welfare(どちらもイギリス・エジンバラ大学が提供)のふたつのコースの受講が終わったところに、タイミングよく開講されていたので受講してみることにしました。

 

 こちらのコース、犬の心理や認知について学ぶという内容で、より犖き瓩寮質に特化したコースです。デューク大学で教えていらっしゃるBrian Hare(ブライアン・ヘア)先生がインストラクターです。ヘア先生やほかの研究者たちが共同で運営しているサイト(Dognition)を利用すれば、自分の愛犬のCognitive ability(認知能力)を楽しいゲームを使って測定することもできます。

 犬の賢さを知る以上に、犬の認知能力とはなにか、それを理解することが犬との関係にどう役立つのか、といったことを学ぶのが、このコースのテーマ。Dognitionで測定するのも賢さのレベルではなく、自分の愛犬がどういう傾向にあるのかを理解することが目的です。すべてのゲーム(20ゲーム)にトライし、結果を提出すると、自分の愛犬のプロファイルを判定してもらえるんだとか(そして研究者たちは、多くのデータを収集できるというわけです)。プロファイルのカテゴリーは9つ(サイト参照)。愛犬のタイプがわかれば、愛犬に最適なしつけやトレーニング方法を選択することができる、というメリットがあります。カテゴリーのネーミングも楽しい!

 

 ヘア先生の話し方は、結構ハイテンションで早口。でも、活舌がいい?ので、早くても聞き取りやすいと感じました(最初、先生を「オーストラリア」の方だと思ってましたが、「アメリカ」ですね……ご出身のDuke Universityと、オーストラリアのDeakin Universityをなぜか?勘違い。『あなたの犬は「天才だ」』を読んで、やっと気づきました……)。8週コースの長丁場、完走できるよう(ぼちぼち)がんばります!

 

犬とボール

(うちの子は犲茲辰討海き瓩呂任ませんが、口でおもちゃやボールを狹蠅欧銅茲蠅帽圓瓩海箸できます。いわゆる爐劼箸衢靴哭瓠)

 

 American Kennel Clubのサイトで、またまたおもしろいクイズを発見!

 自分は「犬種には詳しいほうだ」と思っていましたが、全然だめでした……どの犬も同じに見えます……

 クイズはこちら→Quiz: Which Dog Breed Is Which?

 第1作がおもしろかったので、同じシリーズの2作目を読んでいます。

 

Stalking Ground by Margaret Mizushima

 

 アメリカ・コロラド州ティンバー・クリークのK9ユニット、Mattie & Roboシリーズの2作目。冬の雪山を舞台に、MattieとRoboが殺人事件を捜査します。

 本作の被害者は、Mattieの上司Brodyの恋人(前作にもちらっと登場してました)。ハイキングに行くと言って行方不明になった彼女を、Mattieたちは必死に捜索しますが、ときすでに遅し。険しい山の上で、彼女の死体を発見します。折り悪く天候は崩れ、辺りには雪が降りはじめ、Mattieは現場保存のためにRoboと山に残るのですが……。

 

 と、コロラドの厳しい冬と山の風景が臨場感たっぷりに描かれています。わたしも隣州に住んでいたのでわかるのですが、雪の量は半端ないです。10月に初雪が降ることもしばしば。そして山は険しく、野生動物もいます。MattieとRoboも、山でMountain Lion(ピューマー、クーガーとも)に襲われ、いきなりピンチをむかえます! 

 被害者がBrodyの恋人ということもあり、前作ではちょっと嫌な上司みたいな雰囲気だったBrodyに、Mattieも同情。いろいろ気を回したりして、人間関係が苦手だったMattieの成長もうかがえます。獣医で捜査に協力しているColeや、Coleのふたりの娘との関係も深まりつつあるような?

 とても女性がひとりでハイキングに行くような場所ではないところで死体が発見され、お墓のようなものまで作られていたことから、被害者はなんらかの事件に巻きこまれ、別の場所で殺害されて(わざわざ)山の上まで運ばれたとわかります。捜査がどう進んでいくのか、楽しみながら読みたいと思います。Roboの活躍に期待!

 

コロラドの山

(コロラドの山は、こんな感じ。ロッキー山脈の頂には、夏でも万年雪が見られます。)

 Courseraで受講していた"The Truth About Cats and Dogs"(猫と犬の真実)、無事コースを修了しました(コースについてはこちら)。

 5週間という受講期限があり(修了証の発行を希望しないのであれば、期限オーバーしてもOKみたいです)、駆け足の受講となってしまったので、映像教材や提供資料などをもう一度最初から見直したいと思います。

 

 このコースを受講してみて、犬や猫を含め、ペットを飼うことの意味を強く感じるとともに、彼らにとってのWelfare(幸福)は何かということをあらためて考えさせられました。ペットに対する考え方は、国や文化、個人によって異なったとしても、飼い主の共通認識として、ペットは動物であり(狆さな人間瓩任呂覆ぁ法◆崙以には動物としての幸福がある」ことを忘れちゃいけないんですよね。

 

 イギリスでは、ペットオーナーに対し、ペットの"Five Welfare Needs"(ペットの幸福のための5つのニーズ)を満たすことが法律で義務付けられています。

 

  1. Need for a suitable environment(適切な環境で飼育し、運動・休息を与えること)
  2. Need for a suitable diet(適切な食事や水を与えること)
  3. Need to be able to exhibit normal behaviour patterns(動物として正常な行動を表現する自由を与えること)
  4. Need to be housed with, or apart from, other animals(その種に応じて、複数飼育/単独飼育を選択すること)
  5. Need to be protected from pain, suffering, injury and disease(痛みや怪我、病気からの自由を保証すること)

 

 この5つのニーズのうち、3と4はなかなか難しい……動物として正常な行動(吠える、走り回るなど)が、人間社会においては問題となることもあります。また、動物(犬種)によっては、単独飼育が望ましい種と、仲間の動物がいたほうがよい種がいますが、飼育事情により、そのニーズを満たせない場合もあるでしょう。

 

 飼い主として、人間側の都合や思いこみではなく、「動物にとっての幸福」を意識する。基本中の基本ですが、それが一番大事なことなのかなと思いました。

 

走る犬

(目下の目標(飼い主の)は、散歩の時間と距離をのばすこと。シニア犬になると、こんなふうに走り回ることもできませんからね……)

 

 やっとのことで、The Education of Will: A Mutual Memoir of A Woman and Her Dogを読了。最近読んだ本のなかで、一番重いテーマの本でした。次はもう少し軽めの本、ということで、こちらをチョイス。

 

Wishtree by Katharine Applegate◆

 

 なんと猝抬瓩主人公のお話で、動物もたくさん登場します。カテゴリーとしては、児童書になるんでしょうか。「願い事を叶える木」というタイトル通り、やさしさが伝わってくるような作品です。少し読んでみたのですが、挿絵がとても綺麗で癒されます。

 

ハロウィン 

(犬のハロウィーン。終わっちゃいましたが……)

 

 しばらく前から読みはじめた、動物行動学者でドッグトレーナーである著者の自伝(The Education of Will: A Mutual Memoir of A Woman and Her Dog by Patricia B. McConnell)、やっと8割程度まで読めました。内容が想像以上に重く、少し読みあぐねています。

 

 この自伝の半分は、自分の愛犬Willと、トレーナーとしてかかわっている犬たちの攻撃的行動(aggressive behavior problem)の改善という、ドッグ・トレーニングについて書かれているのですが、Willを含め、登場する犬たちの問題はかなり深刻です。

 Patriciaさんは、飼い主として、プロのトレーナーとして犬たちに向きあうのですが、トレーニングがうまくいくこともあれば、一進一退、なかなか状況が改善しないこともあります。

 

 実際のトレーニングの様子も書かれていて、とても興味深いのですが、そのぶん読んでいてつらいところも。犬たちは何も好きで攻撃的になっているわけじゃない。恐怖やトラウマ(トラウマの原因が不明の場合もあるし、飼い主が思いこんでいる場合もある)が要因の反射的、自己防衛的な行動なので……。

 恐怖にうまく対処できない犬たちは、やむにやまれず、「こっちに来ないで!」という威嚇行動、つまり吠えたり、歯をむいたり(最終段階は「咬む(bite)」)という行動に出る。それを考えると、つらくなってきます。人間だって、そんなふうにしか生きられなかったとしたら、まちがいなくつらいはずです。

 

 Willくんは、内科的な問題も抱えていたうえ(食事とかもかなり気をつかう)、大きな怪我をして長期のリハビリが必要になるなど、「つらい」の一言では片づけられない、満身創痍の状態。愛犬家の読者としては、読んでいてつい力が入ってしまいます(そしてどんどん、読むスピードが遅くなる……)。

 

 そして、本書のもう半分(というか、こちらがメインに感じます)では、著者自身が抱える心的外傷後ストレス障害(PTSD)と、その原因となった過去の複数の体験について語られています。こうした自分の体験を、本という形でオープンにするというのは、勇気を総動員しなければできなかったはず。

 Patriciaさんは、自分自身が心に傷を負い、日常生活に支障が出るほどの症状(不安障害というのでしょうか)と長年つきあってきたからこそ、恐怖に極端な形でしか対峙できない犬たちの気持ちが理解できるのでしょう。

 

 読みあぐねているのは、Patriciaさんの物語があまりに深刻で、あまりに個人的だから。1章1章、山を越えるように読んでいます。気楽に読める本でないことはたしかです。終盤になって、やっと光が見えてきたようなところもあります。

「新しいライフ・ストーリーを描くためには、今自分が生きているストーリーを知らなければならない」とPatriciaさんは言います。たとえそれがつらく、痛みを伴うものであっても、いままで目を背けてきた過去と向きあうことが、問題解決への一歩なんだと。この本に書かれていることをうまく消化できるかわかりませんが、時間がかかっても、最後まで読みきりたいと思います。

 

 犬の「恐怖を表現する行動」をまとめたポスターを見つけました。

Body Language of Fear in Dogs

 

 最近、Courseraのコースなどで、あらためて犬のことを勉強しているのですが、愛犬家と言いながら、犬たちのことをちゃんと理解できていないかもしれないな、と痛感しています。こんな飼い主を愛して(たぶん)くれる犬たちには、感謝しないと……。

 

ビーグル

(ビーグル。元気ハツラツなイメージ。)

 

 著名な動物行動学者で、訓練士でもある著者の自伝を読みはじめました。

 

 

The Education of Will: A Mutual Memoir of A Woman and Her Dog

by Patricia B. McConnell

 

 こちらの本、Barkというアメリカの犬雑誌のサイトで出会いました。書評のコーナー(犬本を探すのに、とても便利です)で"artfully written"な本だと紹介されていて、読んでみたくなりました。(ちなみに、Barkをアメリカから取り寄せ購読することにしました! まだ届いてませんが、どんな雑誌なのかわくわくしています。)

 

 著者は動物学の博士号を持ち(博士論文のテーマは「牧羊犬とハンドラーのコミュニケーション」だったとか)、大学で教鞭をとる傍ら、攻撃的な態度や過剰な恐怖反応といった犬の問題行動を専門に扱う訓練士としても活動しています。Patriciaさんはこれまでに、犬の行動やしつけに関する多数の著作を発表していますが、本作は自分の過去と、問題を抱えた愛犬に向き合った日々を綴った自伝的ノンフィクションです。

 タイトルのWillは、Patriciaさんの愛犬、オスのボーダー・コリーです。Willは過剰なまでにほかの犬や物音におびえ、恐怖というスイッチが入ると、それこそ犖き瓩変わったように攻撃的な態度をとってしまう、難しい問題を抱えた犬でした。それは子犬のときから、というか生まれ持った性質だったようです。人間が大好きで、ふだんは本当に愛すべき犬であるWillの問題をなんとか改善しようと、Patriciaさんは奮闘します。

 一方で、Patriciaさん自身の過去のトラウマも明かされます。彼女自身、コントロールできないほどの強迫性観念(突然、見知らぬ誰かに襲われる、といった)に日常的に襲われていました。まだ途中までしか読んでいないのですが、どうやら子供の頃のつらい体験が関係しているようです。タイトルに"facing my fears"とありますが、Willを訓練することで、自分のなかの恐怖にも対峙していくというストーリーは、胸に迫るものがあります。

 

 Willのような、いわゆる問題行動を示す犬は、問題の程度こそあれ、決して少なくないと思います。そもそも猝簑雖瓩箸いδ蟲舛廊狄祐崑Ν瓩らの見方なので、問題行動のなかには犬(動物)としての自然な行動も含まれているのですが。

 いま受講しているCourseraのコース(The Truth About Cats and Dogs)では、受講生からの質問に講師が答えるというコーナーがあり、そこで先生が印象的なコメントをされていました。

 

「犬の(人間から見て)望ましくない行動(undesirable vehaviors)は、その犬にとって狢臉擇覆發劉瓠important resource)を失うことへの恐怖が原因になっていることが多い」

 

 犬にとっての狢臉擇覆發劉瓩蓮⊃べ物、お気に入りのおもちゃやお気に入りの場所といった物理的なものもあれば、安全や(飼い主の)愛情といった目に見えないものの場合もあります。どちらにせよ、それがなくなることへの恐怖が引き金となって犬が過剰反応を示したときは、一方的に叱るのではなく、「大丈夫だよ」と犬を落ち着かせることが第一に取るべき行動なんですね。

 といっても、そう簡単にできることではありません……。うちの子も、玄関チャイムが鳴ったりしたら、無駄吠え(犬からしたら、猝蟻稔瓩犬磴覆て理由があるわけですが)することが多く、ついつい静かにさせようと大きな声で叱ってしまい……。これじゃあだめですね。犬の気持ちになって考えて、なだめる、落ち着かせる、を心がけようと思います。Courseraの先生も、「ふだん、愛犬をどのくらい褒めてますか? しつけには、叱るよりも褒めるほうが大事です」とおっしゃってました。

 

 PatriciaさんがWillとどう向き合い、お互いに抱えている問題を解決していくのか。それを知るために、読み進めていきたいと思います。


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