犬の目

 

 楽しみにしていた作品が刊行されていました。

 

その犬の歩むところ

◆『その犬の歩むところ

ボストン・テラン:著 田口俊樹:訳

 

 

「翻訳ミステリー大賞授賞式」の出版社対抗ビブリオバトル(サイト参照)でこの作品を知ってから、ずっと気になっていた作品でした。

 作品全体を通して「キリスト教的な世界観」が感じられ、読んでいるあいだ、頭のなかに「許し」とか「癒し」という言葉が浮かんでいました。テロや戦争のエピソードも出てきますし、アメリカという国やアメリカの現実を象徴的に捉え、物語として表現している作品ではないでしょうか。といっても、難しく構えて読む必要はなく、素直に読めば、心に何かが響く話だと思います。

 最後に神話が出てくるのですが、「犬は人間のそばにいることを選んだ」というくだりに、犬好きのわたしはぐっときました。

 

 この作品を読んだあと、わんこが主人公のミステリーがむしょうに読みたくなって、こちらをチョイス。

 

誘拐された犬

◆『誘拐された犬

スペンサー・クイン:著 古草秀子:訳

 

「犬もの」のミステリーというと、この本を思い出します。名犬(迷犬?)チェットと飼い主の探偵バーニーのシリーズで、原書では8作ほど発表されているようです。こちらの翻訳書、以前別のタイトルで刊行されていたのですが、いつのまにかタイトルを変えて文庫化されていました。

 ストーリーはチェットの一人称で進むのですが、犬が言葉をしゃべれたら、ぜったいこんな風にしゃべるだろうな、という絶妙な語り口。犬好きなら「あるある」と声を出してしまうような、チェットのしぐさにはやられっぱなしです。ジャンルとしては、コージーよりの、ほのぼの系ミステリーでしょうか。痛い・暗い描写はほとんどないし、面白くて読みやすいので、犬好きさんへのプレゼントにぴったりです!


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