ランタン

 

 年末からこっち、ほぼ休みなしで取り組んできたお仕事がひと段落しました。ノンフィクション、フィクションと、続けて訳す機会をいただき、今後に弾みが(気持ち的に)つきました。

 とにかく、いろいろと滞っていることがあるので、そちらを片付けていこうと思います。ということで手始めに、積読本の山に手をつけました。

 まず、読みかけだったこちらを読了。

二人のウィリング

二人のウィリング』 

ヘレン・マクロイ:著 渕上 痩平:訳

 

 最近、テンポの速いミステリーを読むことが多いので、安心して読めました。いわゆる「フーダニット」のおもしろさが味わえる作品で、劇的なエピソードや場面展開は少ないものの、そのぶんクライマックス(犯人がわかるところ)で大きな衝撃が来るという、読み応えという点でも満足のいく作品かと思います。

 こういう本格ミステリーはじっくりと腰を据えて読まないと、流れがうまくつながらず、?になってしまいますね。あまり注意せずに読んでいた部分が、あとの伏線になっていて、「どこに書いてたっけ?」と何度かページを戻りました…

 

 残念ながら、こちらは中断……

 

 

His Bloody Project 

by Graeme Macrae Burnet

 

 どうもこの作品の持つ「人生・将来への行き詰まり感」「暗さ」に入っていけませんでした……。半分も読めていないので、おもしろいのはこれからなんでしょうけど……。でも読みづらい、重い、ということは、それだけ作者が「情景や心理を書きこめている」からこそなんでしょう。わたしが「ミステリー」として読もうとしていたことにも、原因があるのかもしれません。

 

 こちらは一気読みでした!

 

その雪と血を

 

その雪と血を

ジョー・ネスボ:著 鈴木恵:訳

出版社の作品紹介ページ→ハヤカワ・ミステリ

 

 まず驚いたのは、その(本の)薄さです。しかも、ハヤカワのポケミスなのに、2段組みじゃなくて1段組みです。ちょうど(?)眼精疲労からくる体調不良でダウン(仕事が終わってどっと来たのか……)していたので、横になりながら読みましたが、具合の悪いときに読んでもこの作品の良さは存分に伝わってきました(ってそんなときに読むのもなんですが)。

 主人公が殺し屋で、暴力シーンも結構あるのですが、それを包み込むようなぬくもりがストーリーから感じられます。バイオレンスとロマンティック、パルプ・ノワールの低俗さと詩的な文学性が両立しているという、ちょっとほかのミステリー小説にはない雰囲気が味わえる作品です。本作、「翻訳ミステリー大賞」の候補作になっています。「読者賞」に一票投じようと思っていますが、締め切りまでにほかの作品が読めなければ(読めても)、こちらで投票しようかな……。


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