いろいろ重なって、なかなか進まなかった作品をようやく読みおわりました(Audible×Kindleで読了)。

 

Daughters of the Lake  by Wendy Webb

 

<概要>

 ケイトは、夫の浮気が原因で離婚を決意し、実家に身を寄せていた。傷ついた心を癒し、前に進むために、仕事も辞め、しばらくのんびりするつもりだった。ケイトはしばらく前から、不思議な夢を見るようになっていた。夢の中では、ケイトはアディという名の女性で、その体を通して体験するアディの感情や人生は、夢とは思えないほど生々しいものだった。

 そんなある日、実家の前の湖で、女性の遺体が発見される。様子を見に行ったケイトは、思わず目を疑った。なんとそれは、あの夢の女性、アディそのものだったのだ。ケイトが調べていくうちに、アディとケイトは過去でつながっていることがわかる。実業家であったケイトの曾祖父の邸宅で、アディの写真が見つかったのだ。アディの遺体は、100年という時を経て、湖岸に打ち寄せられたことになる。そんなことが、現実にあり得るだろうか? 

 ケイトの夢の世界では、アディが最期の日を迎えようとしていた。なぜ、アディは命を落としたのか? 夢を通して過去へとタイムスリップするケイトが解き明かしたのは、遠い昔に隠された、驚くべき秘密と悲劇だった……。

 

<感想>

 夢の世界、過去の亡霊など、ゴシックロマンスな雰囲気のフィクション。タイトルの犖个量次daughter of the lake)瓩蓮△つて湖の精に愛され、妻となった人間の女性から生まれた娘のことで、この神話のような話もストーリーに深く関係しています。アディの時代が18世紀初頭で、歴史小説の雰囲気も味わえますし、謎解きもあるので、ミステリーとしても読めます。ということで、いろんな読み方ができる作品なのですが、それだけに、ちょっとパンチが弱いかなという印象を受けました。

 Amazon.comではかなりの数のレビューがついていて、星平均4.5という高評価。全体的にはよくまとまっていて、とても読みやすく、作品としての完成度は高いと思います。ただ、表紙のインパクトのせいか、もっとおどろおどろしいストーリーを想像していたので、そこまでじゃなかった爐っかり感瓩ぬぐえない。ミステリーとしても、謎にからんだ割と重要なポイントに途中でピンときてしまいましたし、スリラーとしても、背筋が凍るほどでもなかったので……。もっとダークなものが読みたかった気分のときに読んでしまったのが、よくなかったのかもしれません。

 

 あと、Audibleのナレーター、キャラクターの演じ分けもとてもスムーズで、声の感じもこの作品の雰囲気に合っていたのですが、ちょっと芝居がかりすぎ?というのか、間の取り方とか抑揚とかが、ときどき気になりました。こうなると、好みの問題ですね。Audibleを聴けば聴くほど、もっといろんなナレーターの、いろんな作品を聴いてみたくなります(すっかりはまっています)。

 

スペリオル湖

(舞台となる、五大湖最大の湖、スペリオル湖。ここまで大きいと、もう海ですね……)


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