マスティフの子犬

(マスティフの子犬。貫禄じゅうぶんです。)

 

 大きな(というか巨大な)犬が出てくる自伝を読みました。

 

愛犬ジゼルとの最後の約束

◆『愛犬ジゼルとの最後の約束』

ローレン・ファーン・ワット:著 三橋智子:訳

 

 マスティフという大きな犬と暮らした日々をつづった、著者の回想録です。毎日少しずつ読んでいましたが、もう序盤からうるうるときてしまいました……。別れという結末はわかっていても、著者のローレンさんの成長ぶりや、彼女の愛犬ジゼルが生きた日々をしっかりと見届けるんだという気持ちで、最後のページまで読み進めることができました。

 この本のポイントは、ローレンさんの語り口だと思います。20代前半という若さがあふれる文体ですが、全体的に、一歩引いたようなところもあります。冷静に過去を振り返り、自分を見つめ直しているような視線も感じられました。悲しみを受け入れて、前に進んでいこうという強さは、ジゼルがくれたものでしょうね、きっと。

 

 我が家にも17歳のシニア犬がいるので、「その日」が近づいていることを頭では理解しながら、ときに考えないようにしながら、毎日を過ごしています。別れの悲しみから逃げることがないよう、精一杯受け止められるよう、背中を押してもらいたくて、こういうテーマの本を読んでいるのかもしれません。

 

 じんわり心が温かくなる犬本(ノンフィクション)としては、去年読んだこちらの本と同じくらいよかったです。

 

Free Days with George by Colin Campell

(感想はこちら。)

 

 残念なことに、このジョージ君、昨年末に亡くなっています。癌だったそうです。イングリッシュ・マスティフのジゼルちゃんと、ニューファンドランド・ランドシーアのジョージ君、同じ"Gentle Giant"どうし、天国で出会って友達になっているかもしれませんね。

 

 こちらの犬本も、近いうちに読みたいと思います。

 

アティカス

◆『アティカス、冒険と人生をくれた犬』

トム ライアン:著 金原 瑞人、井上 里:訳

 

 一昨年くらいだったか、この本の原書と出会い、途中まで読んでストップしていました。表紙のアティカス君(ミニチュア・シュナウザー)と、北米の冬山をチャリティ登山で踏破(なんと147峰!)する著者の実話です。おもしろかったのですが、厳しい自然の描写にやられてしまい……どうにもこうにも読みあぐねていたのですが、翻訳書が出て、しかも金原瑞人先生の訳とは感激です。

『おやすみ、リリー』も越前敏弥先生の訳で読めたし、気になっている犬本がすばらしい訳で読めるというのが続いていて、とてもうれしいです。

 

◆Finding Gobi: The True Story of a Little Dog and an Incredible Journey 

by Dion Leonard

 

 こちらは、テレビや新聞記事でも取り上げられていた、砂漠のレース犬「ゴビ」の本です。

 日経新聞電子版の記事→NIKKEI STYLE

 こちらも、翻訳書が出るのではないかと楽しみにしています!(記事にもありましたが、今年は「戌年」ですから!)

 

→期待どおり、翻訳書が刊行されました。しかも、翻訳は夏目大先生です。

 

◆『ゴビ 僕と125キロを走った、奇跡の犬』

ディオン・レナード:著 夏目大:訳


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