マスティフの子犬

(マスティフの子犬。貫禄じゅうぶんです。)

 

『愛犬ジゼルとの最後の約束』を読了しました。

 毎日少しずつ読んでいましたが、もう序盤から涙目で……でも、だからといって、本を閉じようという気持ちには一度もなりませんでした。結末はわかっていても、最後まで読書のモチベーションが下がることがないのは、ノンフィクション(実話)の力だと思います。著者のローレンさんの声を聞きながら、彼女の愛犬ジゼルが生きた日々をしっかりと見届けるんだ、という熱い思いを胸に、最後の1ページまで読み進めることができました。読み切ったいまは、心洗われるというか、すがすがしさが残っています。

 

 この本のすばらしいところは、ローレンさんの語り口です。20代前半という若さがあふれる文体ですが、全体的に、一歩引いたような、冷静に過去を振り返り、自分を見つめ直しているような視線も感じられました。悲しみを受け入れて、前に進んでいこうという強さ、この体験から学び、手にした成長が文章に表れていて、読んでいるこちらも救われた気持ちになりました。

 

 我が家にも17歳のシニア犬がいるので、「その日」が近づいていることを頭では理解しながら、ときに考えないようにしながら、毎日を過ごしています。別れの悲しみから逃げることがないよう、精一杯受け止められるよう、背中を押してもらいたくて、こういうテーマの本を読んでいるのかもしれません。

 

 じんわり心が温かくなる犬本(ノンフィクション)としては、去年読んだこちらの本と同じくらいよかったです。

 

Free Days with George by Colin Campell

(感想はこちら。)

 

 残念なことに、このジョージ君、昨年末に亡くなっています。癌だったそうです。イングリッシュ・マスティフのジゼルちゃんと、ニューファンドランド・ランドシーアのジョージ君、同じ"Gentle Giant"どうし、天国で出会って友達になっているかもしれませんね。

 

「犬と人との絆」がテーマの本を何冊かピックアップしているので、近いうちに読みたいと思います。

 

アティカス

 

『アティカス、冒険と人生をくれた犬』

トム ライアン:著 金原 瑞人、井上 里:訳

 

 一昨年くらいだったか、この本の原書を読み始めて、読み切れずに放置していたのでした。

 表紙のアティカス君(ミニチュア・シュナウザー)と、北米の冬山をチャリティ登山(なんと147峰!)する著者の実話です。厳しい自然の描写にやられてしまい、どうしても最後まで読めず……だったのですが、なんとこの作品が金原瑞人先生の訳で読めるとは! 

『おやすみ、リリー』も越前敏弥先生の訳で読めたし、気になっている犬本が翻訳書で出版されるというのが続いていて、とてもうれしいです。

 

◆Finding Gobi: The True Story of a Little Dog and an Incredible Journey 

by Dion Leonard

 

 こちらは、テレビや新聞記事でも取り上げられていた、砂漠のレース犬「ゴビ」の本です。

 日経新聞電子版の記事→NIKKEI STYLE

 こちらも、翻訳書が出るのではないかと楽しみにしています!(記事にもありましたが、今年は「戌年」ですから!)


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