Courseraで、ぼちぼち受講しているDog Emotion and Cognition(このコースについては、以前の記事で書きました)。

 The Truth About Cats and DogsとAnimal Behaviour and Welfare(どちらもイギリス・エジンバラ大学が提供)のふたつのコースの受講が終わったところに、タイミングよく開講されていたので受講してみることにしました。

 

 このコース、犬の心理や認知について学ぶという内容で、より「犬の性質を学ぶ」ことに特化したコースです。デューク大学で教えていらっしゃるBrian Hare(ブライアン・ヘア)先生がインストラクターです。ヘア先生やほかの研究者たちが共同で運営しているサイト(Dognition)を利用すれば、自分の愛犬のCognitive ability(認知能力)を楽しいゲームを使って測定することもできます。

 犬の賢さを知る以上に、犬の認知能力とはなにか、それを理解することが犬との関係にどう役立つのか、といったことを学んでいきます。Dognitionで測定するのも賢さのレベルではなく、自分の愛犬がどういう傾向にあるのかを理解することが目的です。すべてのゲーム(20ゲーム)にトライし、結果を提出すると、自分の愛犬のプロファイルを判定してもらえるんだとか(そして研究者たちは、多くのデータを収集できるというわけです)。プロファイルのカテゴリーは9つ(サイト参照)。愛犬のタイプがわかれば、愛犬に最適なしつけやトレーニング方法を選択することができる、というメリットがあります。カテゴリーのネーミングも楽しい!

 

 ヘア先生の話し方は、結構ハイテンションで早口。でも、活舌がいい?ので、早くても聞き取りやすいと感じました。

 

犬とボール

(うちの子は「取ってこい」はできませんが、自分の口でおもちゃやボールを投げて、取りに行くことができます。いわゆる「ひとり遊び」?)

 

 American Kennel Clubのサイトで、またまたおもしろいクイズを発見!

 自分は「犬種には詳しいほうだ」と思っていましたが、全然だめでした……どの犬も同じに見えます……。

 クイズはこちら→Quiz: Which Dog Breed Is Which?

 Courseraで受講していた"The Truth About Cats and Dogs"(猫と犬の真実)、無事コースを修了しました(コースについてはこちら)。

 5週間という受講期限があり(修了証の発行を希望しないのであれば、期限オーバーしてもOKみたいです)、駆け足の受講となってしまったので、映像教材や提供資料などをもう一度最初から見直したいと思います。

 

 このコースを受講してみて、犬や猫を含め、ペットを飼うことの意味を強く感じるとともに、彼らにとってのWelfare(幸福)は何かということをあらためて考えさせられました。ペットに対する考え方は、国や文化、個人によって異なったとしても、飼い主の共通認識として、ペットは動物であり(狆さな人間瓩任呂覆ぁ法◆崙以には動物としての幸福がある」ことを忘れちゃいけないんですよね。

 

 イギリスでは、ペットオーナーに対し、ペットの"Five Welfare Needs"(ペットの幸福のための5つのニーズ)を満たすことが法律で義務付けられています。

 

  1. Need for a suitable environment(適切な環境で飼育し、運動・休息を与えること)
  2. Need for a suitable diet(適切な食事や水を与えること)
  3. Need to be able to exhibit normal behaviour patterns(動物として正常な行動を表現する自由を与えること)
  4. Need to be housed with, or apart from, other animals(その種に応じて、複数飼育/単独飼育を選択すること)
  5. Need to be protected from pain, suffering, injury and disease(痛みや怪我、病気からの自由を保証すること)

 

 この5つのニーズのうち、3と4はなかなか難しい……動物として正常な行動(吠える、走り回るなど)が、人間社会においては問題となることもあります。また、動物(犬種)によっては、単独飼育が望ましい種と、仲間の動物がいたほうがよい種がいますが、飼育事情により、そのニーズを満たせない場合もあるでしょう。

 

 飼い主として、人間側の都合や思いこみではなく、「動物にとっての幸福」を意識する。基本中の基本ですが、それが一番大事なことなのかなと思いました。

 

走る犬

 

*****

 思い立って、Courseraの"The Truth about Cats and Dogs"の修了証を申請しました。何かに使えるとは思えませんが、受講の記念にと。

Coursera修了証

(送ってもらえるのはデータだけなので、紙の形にしたければ自分で印刷しないといけません……)

勉強する犬

 

 犬や動物をテーマとした洋書をたくさん読むようになって、普通の小説では見慣れない単語に出くわしたり、動物に対する概念の文化的違いに触れることも多くなりました。

 犬やコンパニオン・アニマルについての知識を深めつつ、関連する用語(英語)を学ぶことは、原書を読むだけでなく、出版翻訳の仕事をするうえでもプラスになりそうです(犬や動物がテーマの作品を翻訳したいという目標があるので、なおさら)。 

 それで、犬のことを英語で勉強できないかなと、以前から利用していた海外のオンラインコース(Courseraやedxなどの、無料で聴講できる海外のオンラインコース・プラットフォーム)を検索してみると、ありました! さっそくコース登録して、受講を始めました。

 

 いま受講しているのはこちらのコース。

 

◆The Truth About Cats and Dogs (Coursera)

 タイトルの通り、犬と猫について体系的に学べるコース。犬や猫の行動や認知能力を理解し、人間との関係やコミュニケーションをよりよいものにするにはどうすればよいかを考えていくことがテーマ。コンパニオン・アニマルに対して、人間が一方的に期待していることや、ペット観や動物観の文化的・地域的違いなど、興味深い内容がつまっています。

 イギリス・エジンバラ大学で「動物福祉」を専門とする教授陣が中心となり、5週間で修了するようカリキュラムが組まれています。学び方は、映像教材で知識を学び、ミニテストや課題で理解度を確認するという形式です。先生方だけでなく、そのペットも映像のなかにたびたび登場するので、観ていてとても楽しいです!

 ミニテストや課題の提出も含め、すべて無料で学べるところも素晴らしい(修了証の発行は有料)。犬や猫が好きで、英語のリスニング力を鍛えたいという人にはぴったりのコースじゃないかなと思います(わたしはイギリス英語が苦手なのですが、先生の英語は比較的聞き取りやすいです)。

 ◎コースはこちら→The Truth about Cats and Dogs

 

 Courseraであわせて聴講しているのが、こちらのコース。

 

◆Animal Behaviour and Welfare (Coursera)

 犬や猫にかぎらず、動物全般の福祉(Animal Welfare)にフォーカスしたコースです。コンパニオン・アニマル(ウサギやその他のペットも含む)、家畜、動物園で飼育されている動物と、さまざまな立場の生き物の福祉やよりよい狎賢瓩砲弔い童‘い靴泙后F以福祉とは何か、動物福祉について考えることが人間にとってなぜ重要なのか、世界の現状はどうなっているのか、といった、よりシリアスな問題を取り扱ったカリキュラムです。

 上記のコース同様、エジンバラ大学が作成・運営しています。こちらは7週間のコースで、同じく(基本的に)無料。内容は少し難しいかもしれませんが、頑張って聴講していきたいと思います。

 ◎コースはこちら→Animal Behaviour and Welfare

 

 もうひとつ、Courseraで受講できる犬関連のコースを発見。

 

◆Dog Emotion and Cognition (Coursera)

 こちらのコースは、認知科学、認知心理学的アプローチで、犬の行動や感情を読み解こうというもの。犬の能力を理解し、犬との生活や関係を、人間・犬(ペット)双方にとって望ましいものへと改善するヒントが学べます(といっても単にしつけの方法を学ぶのではなく、より学術的な内容になっています)。

 コースを担当するのは、アメリカ・デューク大学のBrian Hare先生(進化人類学が専門)。犬に関する著作もお持ちで(『あなたの犬は天才だ』早川書房)、"Dognition"(DogとCognition、つまり「犬と認知」をかけ合わせた造語)というサイトも運営されています。サイトでは「あなたの犬の賢さを測定」できるとか!

 ◎コースはこちら→Dog Emotion and Cognition

 

 Couseraばっかりですが、オンラインコースを提供しているプラットフォームはほかにもあるので(Future Learnなど)、探せば犬がらみのオンラインコースが見つかるかもしれません。日本でもこういったオンラインコースはあるんでしょうか? 

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